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by inja369

人気ブログが人気である理由は人気であることだ

ブログ

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正確に言うならば、「人気ブログが人気である理由の一つは人気であること」だ。ブログに人を集めるための基礎的条件には「コンテンツが有益であること」「読みやすいこと」などが当然ある。しかし、ブログが人気である理由には、人気であることそれ自体も含まれている。

トートロジー

「人気の理由は人気であること」。これは論理的に成立しない。例えば誰かに、「なぜそれが良いものだと思ったのですか?」と訊いて、「良いものだと思ったからさ」と返ってきたら、何の説明にもなっていないと思うだろう。

これを「トートロジー」(tautology:同語反復)と言う。「俺は俺さ」のように、ある物をそれ自体によって説明することである。論理学的には誤謬の一つとされる。

トートロジー - Wikipedia

しかし現実には、論理的には成立しないようなことがまかり通ることが少なくない。それは、人間というものが多分に非論理的で非合理的な思考を持つからだ。では、どのような思考の結果そのような誤謬を引き起こすのか。いくつか例を挙げようと思う。

バンドワゴン効果

個人の消費行動の法則性を理解しようとする「行動経済学」の分野では、流行に乗ることが個人にもたらす幸福度を増大させることが明らかになっている。これをバンドワゴン効果と呼ぶ。

バンドワゴンとは、行列の先頭を行く楽隊車のことだ。時流に乗る、勝ち馬に乗ることを「バンドワゴンに乗る」と形容することからこの名が付いた。

バンドワゴン効果 - Wikipedia

※バンドワゴンの写真:出典 Wikipedia

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今年、『君の名は。』という映画がヒットした。その際に、「興行収入が100億円突破した」「ジブリに並ぶ快挙だ」という宣伝が大々的に行われた。映画の視聴者の中には、この宣伝を聞いて、映画館に足を運ぶことを決意した人もいるだろう。

そうした人の思考回路はこうである。

①『君の名は。』という映画が売れているようだが、本当に面白いのかどうかわからない。

②具体的な数値で、作品の魅力を保障してくれるデータが欲しい。

③興行収入100億円だって? みんな観ている。何回も観に行っている人さえいる。

④流行に乗り遅れたらいろいろと不利なことがあるかもしれない。

⑤観に行くしかない。

⑥流行に乗っている。みんなと同じ価値を共有している。幸せだ。

 「みんな観ている」という事実が、コンテンツの価値を保証するものとして認識される。また、消費したコンテンツが何であれ、流行に乗ること自体が満足度を左右する。

政治の分野でもバンドワゴン効果は現れる。例えば選挙において、特に支持する政党が無い人には、「自分の票を死票にしたくない」という心理が働くため、勝ちそうな政党や候補者に投票する可能性が増えるのだ。特にそうした心理が働きやすいのは開票中に行われる優勢劣勢の報道の後であり、特定の政党が優勢であるという報道がされると、さらにその政党に票が集まるということが起きる。

ビジネスに利用する

こうした現象は民主主義の根本的な欠陥とされているが、ビジネスの分野では有効利用すれば莫大な利益をもたらす。

秒速〇億円の与沢翼氏は、3000万円を出費して山手線の広告をジャックした。そうして人々の注目を集めた結果、メディアからの出演依頼を呼び込むことに成功した。その後、100以上の番組に出演し、時代の寵児とまで言われるようになった。

この時の行動を、あえてやっていたと本人は明言している。世間から注目が集まっているチャンスを逃さないように、徹底的に流れに乗ったのだという。「与沢を消費する」という行為にバンドワゴン効果が働いている時期を逃さないように、徹底的に攻めていったのだ。

ブログの世界も同様である。自分に注目が集まっているときは、そのことを利用したビジネス展開をして、自己ブランディングを行ったりするのがセオリーである。サロンを開いたりブログアドバイザーなんかやってみるといいかもしれない。

人気は「時間投資」に対する保障になる

行動経済学には「機会費用」という概念がある。これも、人の行動を決定する要因の一つである。

例えばあなたは、予定が真っ白の休日を一日持っていたとする。あなたが考えるのは、「どう過ごせば最も有意義な一日になるだろうか」ということである。買い物に出かけるか、美味しいものを食べに行くか、家の中でゴロゴロしているか、24時間という限られた資産を、どう使えば自分が一番得をするのかを考えて予定を組むはずだ。

その際、選べる選択肢は一つだけであるとする。買い物に出かけるという選択をした場合、家でゴロゴロするということは選べないのである。このときの「選ばなかった選択肢」を「特定の機会を得るために支払ったコスト」と考える。このコストが「機会費用」である。

ブログの読者も「機会費用」を考えている

ブログの読者も、できれば有意義なブログを読んで得したいと考えている。「どのブログを読むのが最も有意義だろうか」と考えるときに、その判断材料の一つになるのが「人気度」である。

もちろん、人気があればすなわち有意義なブログということにはならない。しかしながら、人はいつでも論理的に考えているわけではない。人は「認知の倹約家」と言われる。物事をできるだけシンプルに単純に理解しようとする心理が働いているのだ。これが偏見や誤解の原因になるのだが、それでもこの傾向は変わることは無い。

そのブログに価値があるのかどうか、できるだけ簡単に判断する方法が人気度、もっと具体的に言えば「読者数」や「ブクマ数」などの数字である。「時間を無駄にしたくないな」というリスク回避の願望を、数字は簡単に満足させてくれるのである。僕はイラストレーターとしてpixivに絵を投稿したりしているが、優秀な数字を出している絵には特に人気が集まることを、肌で実感している。

もし既にそれなりの数字を獲得できている場合は、もしポリシーに反することがなければ、そのことを最大限に有効活用したビジネスを展開してみると良いだろう。

これから人気を獲得するには?

しかし、まだ人気を獲得することができていないブログが成り上がるのは、容易なことではない。しかし、方法が無いわけではない。それは、自分が凡庸な存在ではないことを見せつけること、つまり、自分のブランドを押しだしていくことである。

このことについては以下の記事を参考にしてほしい。

hatenablog.com.injabooks.jp

まとめ

  • 人気であることそれ自体が人気の理由になる
  • 流行・時流に乗ることが重要
  • 人気はリスク回避の願望を満足させる