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by inja369

ピース綾部のチャレンジを笑うな

オピニオン

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お笑いコンビ・ピースの綾部氏が、ニューヨークを拠点に活動することを表明した。僕個人としては応援している。相方の又吉氏が、お笑い芸人でありながら文学の分野で成功できたのも「芸人」という枠に囚われなかったおかげだ。人がやらないことはブルーオーシャンであり、成功した時のリターンは大きい。また、失敗したとしても学ぶことは多いだろう。どっちに転んでも旨味があると思う。

しかし、彼の挑戦を「無理だ」と笑う人々は少なからずいる。Yahoo!ニュースのコメント欄などを見ると特にそういうのが目立つ。なぜそんなことを言うのだろう。また、言う意味があるとなぜ思えるのだろう。

今回は「挑戦する人に対して笑う日本人の心理」について考えてみた。

セルフ・ハンディキャッピング

心理学には「セルフ・ハンディキャッピング」という言葉がある。これは、何か目標を達成しようとするときに、わざと自分を不利な状況に追い込んで、失敗した時の言い訳にしようとする心理のことである。

よく用いられる例が、テスト前に勉強しなければならないのに、わざと勉強しなかったり、掃除を始めたりすることだ。そうして自分にハンデを与えれば、失敗しても成功しても自尊心を守ることができる。

失敗すれば「勉強しなかったからなぁ」「掃除しちゃったからなぁ」という言い訳ができ、成功すれば「そうしたハンデがあってもできる自分はすごい」と言える。どちらに転んでも美味しい思いができる。それがセルフ・ハンディキャッピングである。

他人の失敗に賭ける心理

チャレンジ精神の無い人は、何かにチャレンジしている人・前向きな人を見ると自尊心が傷付けられる。失敗を恐れて行動を起こすことができない自分と比べると、そうした人たちは眩しすぎて、自分が情けなくなってくるのだ。だから、自尊心を守るために他人の失敗に賭ける。ハンディキャッピングを他人にも行うのである。

ただしこの場合、もし他人が成功したら自尊心が傷つくことになる。セルフ・ハンディキャッピングとは違って、成功しても自分を誉めることはできないからだ。では、どうするのか。それは、「あいつはズルしているから成功したのだ」「才能があったからだ」と考えるのだ。

「お金持ちは悪いことをしている」「もともと才能があったから成功した」論法

「お金持ちは悪いことをしているから儲かっているんだ」と言う人たちがいる。確かに悪いことをして儲けているお金持ちも、中にはいる。しかし、全てのお金持ちに当てはまるわけではない。もし全てのお金持ちが悪事を働いていると思っている人がいるならば、それはただの自分への言い訳でしかない。

また、「才能があったから」という理由づけも、ほとんどが言い訳だ。確かに、飛び抜けた才能を持っている人はいる。IQが高かったり、サヴァン症候群などの特殊な境遇に生まれたことで、常人にはできないことをやってのける人はいる。しかし、努力で成功した人を見て「才能」と後から理由付けするのは、どうしても努力を認めたくない心理の表れでしかない。

「才能」という言葉は厄介で、できないことを言い訳に使われる場合がある。しかし、できないことに注意を注いでも仕方がないのである。できることにフォーカスしなければ、人生面白くない。

カリスマ以外の出る杭は打たれる世界

綾部氏はビッグマウスだと言われている。以前から「俺はニューヨークで成功するんだ」と言っていたそうだ。僕は全然かまわないんじゃないかと思うのだけど、なぜかそれを「天狗だ」とか評する人たちがいる。結果を出さなければ夢さえも語れないのだろうか?

ビッグマウスと言えば、サッカーの本田圭祐選手が有名だ。野球のイチロー選手もときどきそういうことがある。彼らは圧倒的な結果を出してるからこそ、多少の大袈裟な言動は許されている感はあるが、結果があるから大きなことを言えるわけでは必ずしも無い。何が彼らをビッグマウスたらしめているのかと言えば、それは圧倒的な自信と情熱である。

スティーブ・ジョブズも、iPhoneを発売する20年も前に「iPhoneが世界を変える」と予見していた。当時の人間がその言葉を聞いたら「この男は何を突拍子もないことを言うのだろう」と思うだろう。しかし、ジョブズは実行したのである。それができたのは、飛び抜けた先見の明に加えて、自信と情熱があったからである。

 

※ジョブズが情熱について語る動画

Steve Jobs passion in work - YouTube

 

でっかいことを言えるだけの自信と情熱が、結果をもたらしてくれるのだ。結果なんてものは後から付いてくるものに過ぎない。だから、過程において多少ビッグマウスでも全然問題無いのだ。

他者を応援できない人は自分も窮屈な思いをする

言葉とは自分に跳ね返ってくるものである。その理由は、自分が発する言葉が、世界観を作るからである。自分がチャレンジャーを笑うようなことをすれば、いざ自分がチャレンジしようという状況になったときに「人に笑われるんじゃないか」という怖れを抱くことになる。「人を笑う」という自分の行為が、「この世界は人に笑われる世界なんだ」と自分に教えるのだ。

もしのびのびと挑戦できる世界に生きたければ、まずは自分が誰かを応援できる精神を持たなければならない。

まとめ

  • 失敗した時のために保険する「セルフ・ハンディキャッピング」という心理がある
  • 人の失敗に賭けるのは自分を慰める行為である
  • 「お金持ちは悪事で儲けている」「才能が無いとできない」は言い訳
  • 自分ができることにフォーカスする
  • 他者を応援できない人は自分も窮屈な思いをする