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by inja369

現代人に必要な最低限の教養:21世紀を生きるなら学んでおきたい15コの重要キーワード

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「現代」について知ることの最も大きな恩恵は、「世界に対して能動的・建設的になれる」ことだと考えている。世の中には矛盾や理不尽な悲劇など、我々を脅かす要素で溢れている。そんな世界で、社会の仕組みについて何も知らず、ただ受動的に出来事を受け入れているだけでは、不満・怒り・哀しみ・虚しさに囚われてしまい、豊かな人生を送ることはできないだろう。

しかし、なぜそれが起きるのか、どうすれば解決できるのかを理解して納得するだけでも、世界の見え方は全く違ってくる。現代に生きる苦しみを、少しでも和らげることができるだろう。

かつて地下鉄サリン事件を起こし、日本社会を震撼させたカルト宗教「オウム真理教」の幹部の中には、20代・30代の若者が少なくなかった。それも、化学などの知識があるエリートと呼ばれるような若者だったのだ。彼らは、経済的に発展しきってしまい、あたかも目標を見失ってしまったかのような日本社会の中にあって、「退廃」「退屈」「閉塞感」を感じていた。彼らは、自分とは何か、世界とは何か、自分は世界とどのように関われば良いのかという、人間としての「生き方」に悩んでいた。そのような状況にあった彼らにとってオウム真理教は、自分を受け入れ、力を発揮できるチャンスを与えてくれる偉大な居場所だったのだ。その結果、破壊的な思想に染まってしまったのである。

彼らに欠けていたのは、「我々がどこから来て、どこへ行くのか」という、過去と未来に関する見方であろう。過去と未来について知ることは、それを結びつける「現代」について知ることにも繋がる。我々はいま、どのように生きるべきなのか。そのことに関する重要な示唆を与えてくれる15のキーワードを主観的に選んでみたので、わかりやすく概説してくれるサイトとともに紹介してみようと思う。

1. 「実存主義」

www.nhk.or.jp

第二次世界大戦によって破滅的な被害を受けたヨーロッパの社会において、人々は生きる拠り所を失っていた。それまでは、「科学技術の進歩」「発展する資本主義社会」によって、「人類の歴史は明るい未来に向かって進歩し続ける」という楽観主義的な見方が大勢だったのだが、二度の世界大戦によってその信仰は打ち砕かれてしまった。

そんな人々に大きな影響を与えたのがサルトルの主張する「実存主義」であった。彼は「人間は世界を自ら意味付け、行為を選び取り、自分自身の意味を見出さなければならない」と語った。

2. 「大衆」

togetter.com

民主主義国家では、成人した国民全員に政治的意思を決定する権利が与えられている。そのほとんどが、政治や経済に専門的な知識を持たない「普通の」人々である。彼らはときに、政治家の美辞麗句や、感情に訴える宣伝活動に操作されてしまう。今の社会は、そのような流動的な人々、すなわち「大衆」によって支配されているのだ。

他者に流されず、主体的な判断をするために、まず「大衆」とはなんなのかを理解する必要がある。

3. 「ナショナリズム」

allabout.co.jp

「自分は何者であるか」と自分を定義することは、生き方を考える際の一つの材料になる。そして読者のほとんどは「自分は日本人である」と考えているだろう。

しかし、「日本人とは何か?」と明確に定義しようと思ったら非常に難しい。日本国籍を持つことが条件なのか? 外国人とのハーフは日本人ではないのか? アイヌの人々は? 実は我々は、そのように非常に曖昧な定義によって定められた集団に対して所属意識を持っているのだ。「本当にその集団は存在するのか?」と考えると、少しわからなくなってくる。そのような曖昧なものでありながら、我々は国家の単位と文化の単位を同一にしようとしている。これが「ナショナリズム」である。

「ナショナリズム」は、21世紀の多くの国家を統合する精神的な要素だ。世界を基礎づけている原理とは何かを考えるヒントになってくれるだろう。

4. 「グローバリズム」

kininarun.com

「ナショナリズム」と対比される概念として「グローバリズム」が挙げられる。これは、国家や民族の差異を越えて、地球単位で人類社会を運営していこうではないかという思想である。しかし、資本主義と結びついた結果、世界レベルの格差拡大を生み出してしまっている。真に幸福な人類社会を作るにはどうしたらいいのかという問題に向かい合うことも、生き方を見出す為の指針になるのではないだろうか。

5. 「資本主義」「社会主義」

www.juku.st

現代日本は資本主義社会である。近現代の歴史を語る上で「資本主義」という言葉は避けては通れない。しかし、対立する概念として「社会主義」という考え方もある。これは、資本主義の持つ弱肉強食的な性格に対する批判から生まれたものである。政治を読み解く上で、この二つの概念は基本として知っておかなければならない。

6. 「マルクス経済学」

bizacademy.nikkei.co.jp

「資本家は、労働者が労働によって生み出す価値を搾取することによって利益を上げている!」。「労働者による革命」を予言し、かつて世界を席巻したマルクスの思想は、ソ連の崩壊によって一度は勢いを失ってしまったが、リーマンショックなどの資本主義の問題が治まらない事態を受けて、いま再評価が始まっている。また、カネを増やすことに執着する資本主義に対する体系的な批判材料としても、学んでおく価値があるだろう。

7. 「ケインズ経済学」

bizacademy.nikkei.co.jp

世界恐慌によって大量に発生した失業者を、資本主義体制でも救済できる理論を打ち立てたのが経済学者ケインズである。彼の理論は、公共事業や赤字国債など、現在の経済政策の中でも生きている。

8. 「新自由主義」

bizacademy.nikkei.co.jp

郵政民営化を始めとして、近年の経済政策の根拠となっている「新自由主義」。アメリカの共和党の議員たちに与える影響も強い。また派遣労働や格差拡大の問題の原因とも言われている。「新自由主義」を知ることで、今の経済の根幹となっている考え方とはどんなものかを理解できる。

9. 「イスラム教」

markethack.net

世界三大宗教のひとつ、イスラム教。その信者数は16億人で、キリスト教に次いで二番目に多い。過激派組織を抱えていたり、アラブの石油王が世界経済を左右したりと、イスラム教圏の人々の影響力は非常に大きい。また、その信者数に魅力を感じてイスラム教信者向けのビジネスを起こす人も少なくない。そんな人たちの文化について知ることも非常に有意義である。

10. 「中華人民共和国」

diamond.jp

世界第二位の経済大国となった中国。莫大な人口と土地を抱え、その潜在力は計り知れないが、共産党による事実上の独裁体制という危うい要素も持っている。隣国としてよき関係を築いていくため、これからの国際情勢を考える上で、中国に対する理解は欠かすことができない。

11. 「流動性の罠」

bizacademy.nikkei.co.jp

日本経済はこの20年、長いデフレに悩まされ続けている。デフレとは物価が下がり続けることだ。物価が下がるということは貨幣の価値が上がるということである。この状況下では、今1000円で買えるものが、来年には900円で買えるかもしれない…と多くの人が考える。

そうした心理が働くと、世の中をカネが回らなくなる。企業の利益も上がらなくなるので、新しい商売を始めようという意欲もなくなる。金利を下げても、誰もカネを借りて投資しようとは思わなくなるのである。結果的に、さらにデフレが続いていくという悪循環になる。これは「流動性の罠」と言われているが、日本経済は今まさにこの悪い状態にハマってしまっているのである。

12. 「ポール・クルーグマン」

ch.nicovideo.jp

ポール・クルーグマンは、いま最も注目される経済学者の一人である。彼は、日本が「流動性の罠」から脱するための論文を発表し、経済学会に大きな影響を与えた。アベノミクスにも影響を与えていると言われている。政治や経済のトップが、何を目的に、どんな理屈で政策を打ち出し続けるのか理解するために、彼の存在は必要となってくる。

13. 「テロリズム」

karapaia.livedoor.biz

世界各地でテロが頻発している。特に過激派組織「イスラミック・ステート」に関する報道が目立つ。かつての戦争は国家と国家の間に起こるものだったが、テロ戦争は非国家組織が全世界的に起こすものであることから「新しい戦争」とも呼ばれている。

14. 「冷戦」

www12.plala.or.jp

かつて、資本主義大国アメリカと、共産主義大国ソ連が、直接に戦火を交えずに、各地で代理戦争を起こすことで対立し続けた時代があった。それが「冷戦」の時代である。もやは終わったもので、現代に生きる我々には無関係のように思えるかもしれないが、この時代の影響はまだ残っているのである。例えば、オサマ・ビン=ラーディンは、ソ連に対抗するためとしてアメリカが支援したアフガニスタンの義勇兵たちの一員だったのだ。

15. 「人工知能」

www.ai-gakkai.or.jp

tsukuruiroiro.hatenablog.com

コンピュータ技術が進歩し、人工知能がプロ棋士を負かすまでになった。人工知能が発達すると、今ある仕事はどんどん自動化され、職を奪われる人が増えるのではないかという懸念さえ出ている。未来の社会はどのようになっているのだろうか。人工知能分野の動向も、我々がどこに向かっているのかを知る手掛かりになるだろう。