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Create Liberty

by inja369

夢を叶えるための自己改造プログラム⑧ ~ドリームキラーへの対策をする~

メンタル

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これまでの記事で、ゴールを設定し、自我を書き換えて夢を叶えるための準備をしてきた。しかし、それをいざ実行しようとして行動し始めると、多くの場合はそれを止めようする人が現れる。それを「ドリームキラー」と呼ぶ。

これは謂わば人生における『罠』である。人として生まれ、一度きりの人生を生きるにあたっては、自分の思い通りに生きてみたいと思うのが人の本懐というものではないだろうか。それにもかかわらず、なぜこのような罠を仕掛けてくるような人がいるのだろうか。

これには実は、以前の記事で紹介した「現状維持機能」が関わっている。

人間を保守的にする『現状維持機能』とは

人間には『現状維持機能』というものが備わっている。これは、人類が進化の過程で身に着けた、自分の命を守るための能力である。

生物がより長く生き残るためには、それまで生きてこれた同じ場所・方法で、将来も生きていくほうが可能性が高くなる。明日からも生きていかなければならないのに、わざわざ食料が豊富な場所を離れるようなハイリスクなことをする必要は無いのである。生物にはこのことを本能的に・無意識的に「現状に留まろう」と判断する能力が備わっている。これが『現状維持機能』である。

『現状維持機能』は敵にもなる

上記したように『現状維持機能』は基本的に人間の身を守るためにある。しかし、時にはこれが仇となる場合もある。それが、夢を実現しようとするときである。

夢を叶えることはすなわち現状を変えるということだろう。人が自分の現状を変えようとすると、人間の無意識は「危険な場所に行こうとしている」「リスクの高いことをしようとしている」と判断して、思いとどまらせようとするのだ。

この『現状維持機能』の働きかけが、「不安」という感情だったり、「どうせ無理だ」という諦めだったり、「難しい」という無力感という形で表面化し、人間の行動を妨害するのだ。

このように、自分の身を守るための機能であるがゆえに、自分の夢を叶えるための努力を阻害してしまうという皮肉なことが起こるのだ。

『現状維持機能』は他者に対しても働く

この「現状維持機能」は、自分のみならず、他者に対して、特に家族や友人などの身近な人に対しては特に強く働くようにできている。これには2つの理由がある。

異物排除

1つは、不快だからである。身の回りに夢を語ったり、リスクをとろうとしたりしている人がいると、人間はその人を「危険」「不快」「変人」と感じて、排除しようとする心理が働く。「自分は一生懸命現状を維持しようと頑張っているのに、こいつは何だ」と考えてしまう。するとその人はドリームキラーに変貌し、「夢なんか叶わない」「お前には無理だ」「世の中は甘くないぞ」と攻撃してくるのだ。

この「排除の論理」は、日常のいたるところで働いている。卑近な例を挙げてみよう。

例えばあなたがある飲み屋にいたとする。楽しく飲んでいるときに、一人の、いかにも成金な男が入ってきたとする。そしてその男が自分の横に座り、自分ではとても注文できないような高級ワインを頼み、美味しそうに飲んでいる。もしあなたの年収が平均的なものであった場合、それを不快に感じるのではないだろうか。

これは、その成金の男が、自分の「現状」とはあまりにもかけ離れているため、本能が「異物だ!」と認識したためである。人間の心理は元来そのようにできている。だから、もしあなたが金持ちだった場合、無暗に庶民の前で贅沢をするのは遠慮したほうが身のためかもしれない。

善意のドリームキラー

また、『現状維持機能』は敵対的な感情という形だけで現れるわけではない。例えば、親や先生など、自分のことを思いやってくれる人は、良かれと思って安全な道を選ばせようとする。

学校で行われる進路指導はその典型で、子どもの「過去の成績」から判断して、「現実的な路線」を指南する。この結果、子どもは「自分の能力・可能性はこのくらいなのだ」と、自分の力を見限ってしまうのである。なので、個人的な意見ではあるが、進路指導はその方針を改めるべきだと考えている。

これは、「自分の仲間に危険なことをさせるわけにはいかない」という、社会性生物の人間の本能の働きによるものである。それゆえに、皮肉なことに、身近な人であるほどドリームキラーになってしまう可能性が高いのだ。

夢は語らない

このように、『現状維持機能』は厄介な存在である。だから、ドリームキラーへの対策としても最も確実なのは、「夢を人に教えない・語らない」ということだ。特にインターネットの世界では、人の揚げ足を取り、批判し、心無い言葉を無責任に浴びせる人間がはびこっているので、より注意しなければならない。批判を受けても揺れ動かない精神を構築できていない場合は、夢をむやみやたらに表明するのはやめるべきだ。