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by inja369

社会は豊かなのに我々はなぜ長時間働いているのか? 強烈な問いを突き付けるムヒカ大統領の言葉

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

世界で最も貧しい大統領として知られるウルグアイの大統領 ホセ・ムヒカ氏。氏について書かれた本を書店の店頭で見たことはあったのだが、興味が湧かなかったので買うことはしなかった。

ホセ・ムヒカ - Wikipedia

しかし、ネットでたまたま彼についての記事に辿り着き、読んでみると、彼の言葉に衝撃を受けた。今まさに問題となっている社会の矛盾に関して、彼は強烈なる問いを我々に突き付けていたのだ。

「社会は豊かなのに我々はなぜ長時間働いているのか?」

「社会は豊かなのに我々はなぜ長時間働いているのか?」。ムヒカ大統領はこのような問いを立てている。そしてその原因を「大量消費社会」ひいては「資本主義社会」にあるとしている。

資本主義社会は不景気になると機能不全を起こす。不景気とは、人々がモノを買わなくなり、それに伴って仕事がなくなり、世の中にカネが回らなくなることだ。景気はカネの流れる量と速さで決まる。

ゆえに、資本主義社会は常にどこかから需要を探し出し、そこにモノを供給し続けなければならない。人々の欲望を炊き付け、モノを与え、カネを動かし続けなければならない。だから人類は、大航海時代には海を恐れず冒険に出たのであり、近代化以後は途上国に投資し続けてきたのである。新しくモノを消費してくれる人々を探し続けてきたのだ。

極端な例を出せば、「寿命10年の電球」よりも「寿命1年の電球」のほうが経済にとって良い商品だ。みんなが10年もつ電球を買えば、単純に考えると10年間は電球が売れなくなるのだ。世の中のカネの動きを止めないためには、「使い捨て」のものを使い続けるほうがいい。しかし、それが本当に豊かな社会と言えるのだろうか?

モノを供給し続けるため、みんな働き続け、何かを買い続ける。一人ひとりがカネを流す歯車とならなければ社会が維持できない。だから社会が豊かになってもみんな働き続けているのだ…。

自由とは何か

ムヒカ大統領は、豊かな人生とは「モノで溢れていることではなく、時間で溢れていることだ」「自由な時間をたくさん持っていることが豊かな人生だ」と主張する。しかし、この「消費主義社会」が、人々に対して各々の人生を労働に費やすよう強制する。だから、社会の在り方を見直さなければならないのだという。

社会のあるべき姿について

ムヒカ大統領の主張はだいたいこんなところかと受け止めた。経済学に関しては素人なのだけど、そう言われてみるとその通りなのかなと思う。

みんな自分のためと考えているが、巨視的な視点で世界を眺めてみると、実は社会に人間が支配されている。こうなってくると、自分が何のために働いているのかわからなくなってくる

とは言っても、これからの世の中は、ますます資本主義的な流れを加速させていくのだろうと思う。最後のフロンティアとなったアフリカが経済発展して、次はバーチャル世界に人間が入り込んで新たな経済を作ったりするのではないかと思っている。きっと、しばらくは資本主義体制は変わらないだろう

しかし、個人的に、この問題には挑む価値があると思っている。カネを求めて働き続ける以外の、人間社会の別の姿を設計することに繋がるからだ。この問題を追究していこうと思ったら途方もない道程になりそうだが、幸いまだ僕の寿命は結構残っている(何事もなければ)。人生をこなしがてら、片手間にこのことについて考え続けてみるのも悪くはないのかなぁと思った。

※参考記事

hana.bi

hana.bi