読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Create Liberty

by inja369

行動経済学が説く、喜ばれるプレゼントの法則

f:id:inja369:20160824100021j:plain

お中元の時期はもう過ぎ去ってしまったが、あなたは今年、相手に何を贈っただろうか。ビジネスの付き合いには礼儀に気を遣うので、何を贈ろうか悩んだ人も少なくはないだろう。

実は行動経済学が、何が贈り物として喜ばれるのか、ひとつの答えを提示している。もちろん、人によって好みはあるので理論通りにいかない場合もあるが、ひとつの指標として知っておくと役に立つかもしれない。

喜ばれるプレゼントとは

 贈り物として無難なものといえば、タオルや石鹸などの、誰でも必要としているものだ。あるいは商品券など、相手が好きなように使えるものも一般的だろう。

しかし、相手について多少の理解があり、もっと相手を喜ばせたいと思ったら、相手が普段高級すぎて手を出さず、買わないで我慢している物を送れば良い。

数万円もするような高価なものでなくとも良い。少し贅沢な感じがすれば良いのである。例えば、メニューの値段を見て敬遠してしまうような高級レストランの食事券、センスのあるタンブラー、レオニダスのチョコレートといった具合だ。

プレゼントを選ぶ側にセンスが要るが、うまくいけばお金をあげるよりも喜ばれる。

お金 < 高級ホテルのスイートルーム?

お金よりも贅沢品のほうが喜ばれるという例を一つ挙げよう。これは、米シカゴ大学経営大学院の行動経済学者リチャード・セイラー氏が語ったものである。

アメフトの最高峰の試合、スーパーボウルの前に行われているオールスター戦、プロボウルの選手を集めようとした際、選手たちには非常に高い報酬額を提示した。しかし、うまく選手が集まらなかった。

そこで、報酬額は並に設定し、試合会場であるハワイにある高級ホテルのスイートルームと、夫婦のファーストクラスのチケットを提示すると、すぐに選手が集まったそうだ。アメフトの選手は巨額の年俸を獲得していて、これくらいの支出はできるだろうと考えられるが、それでもやはりタダで贅沢できることは嬉しいようである。

なぜ贅沢品を贈ると喜ばれるのか

現在の資本主義社会には、例えば日本酒ひとつを例にしても、安いものから高いものまで幅広く存在している。しかし、人は普段の買い物では、自分の経済力に合わせて無意識に買う物の値段の上限を設定しているのである。例えば、今日は日本酒を買いに来たが、出す金は2500円までにしよう、などとといった具合である。

もし自制心が弱く、買い物に行くたびに予算を超えた金額を支出していたら、遅かれ早かれ破産するのは目に見えている。人間はそれをわかっているから、高すぎるものは買わないのである。だから、破産する懸念を持つ必要なく贅沢品を獲得することができると嬉しいのだ。

では、贅沢品を買えるだけの商品券や現金を渡せば良いかというと、実はあまり効果はない。そういったものを渡されると、いくらでも使い道があるので、人は贅沢品を買おうとはせず、ついつい普段通りの買い物をしてしまうのだ。使い道を迷う必要もなく思い切り贅沢をさせてあげることも必要なのである。

※以下、続きの記事

hatenablog.com.injabooks.jp