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by inja369

絵描き趣味歴15年の僕が意識している「継続」のコツ

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僕はものごころついた頃から絵を描くことが好きで、学校の授業中はノートに落書きをしまくっていた類いの人間である。絵を描き続けて今年で15年になるだろうか。他に特に特技も秀でた点も無い僕が、唯一自身を持って「得意だ」と言えるものである。そういう趣味を持つことができて幸せだと思う。

さて、15年の間、何事もなく絵を描き続けてこれたかというと、決してそうではない。自分の絵がとてつもなく下手に見えて、しばらく筆を持つのも嫌になったり、「自分はなんのために絵を描いているのか」などと哲学めいた悩みに囚われて、これまたやる気を失ってしまったり。いっそ絵を描くことをやめてしまおうかと思う程の挫折を何度も経験してきた。

そんな僕がこれまでに学んできた「ひとつのことを継続するコツ」を、考えの整理も兼ねて紹介しようと思う。もし何かでスランプに陥ってしまっている方が居れば、参考になるかもしれない。

1.完璧主義をやめる

僕は上昇志向が強い人間なので、一度の経験で多くを学ぼうとして、「手を抜く」ということをあまりしなかった。毎回、自分のいま持っている実力を出し切って、完璧に納得できるクオリティになるまで完成とみなさないというクセがあった。

この方法は、短時間で多くを学びたい場合には有効である。しかし、「継続」という観点から見た場合は、あまり得策ではない。

毎回100%の力を出し切って取り組むと、疲れてしまう。また、いざ次の作業をしようと思ったときに、「完璧にしなければ」という意識がプレッシャーとなって、はじめの一歩を踏み出すのが億劫になる。

これを防ぐために、手を抜くことに罪悪感を持つことをやめて、7割あるいは5割の力で作業をするクセをつけてみよう。あるいは、ときどき未完成の状態で作業をやめ、発表してしまっても面白い。完成品でなくとも案外見てもらえるものなのだということを知るだけでも、気が楽になる。

2.息抜きをする

好きなことだからといって、ずっと同じことを繰り返していては飽きる。脳は変化を好み、退屈を嫌う。別のことをしたり、散歩をしたり、寝たり、あるいは数日間全く手を付けない期間を設けることも必要なのである。

僕の場合は、お気に入りの曲をかけながら車でドライブをしたり、DVD観賞をしたりしている。これらのことをしているときは、なるべく絵のことを考えないようにしている。

ちなみに、アイデアが出なくて煮詰まってしまったときにも息抜きは有効である。アイデアというのは、時間が経って、無意識下で情報が整理され、ふとしたときに過去の記憶や新しい情報と組み合わさって出てくるものだ。同じことばかりを考えていると、頭の中が閉鎖的になる。だからときどき窓を開放し、頭の中に新鮮な空気を取り入れなければならない。

3.報酬の為にやらない / 楽しむことを忘れない

趣味の世界である程度の実力が付いてくると、人間というのは欲が出て、ついつい「数字」を取りに行きたくなる。そうした「報酬」はモチベーションアップに寄与してくれるが、あまり意識し過ぎると逆効果となるので気をつけなければならない。

ネット上にはイラストをアップして交流するSNSがいくつかあり、そこで絵を上げていると、評価点数やブックマーク、ランキング入りという「報酬」が与えられる。もちろんそうした評価をいただけることは嬉しい。しかし、もともと自己満足でやっていたものがいつの間にか数字目当てになり、さらに数字を取るために試行錯誤するようになると、「楽しむ」という本来の目的を忘れ、挙句は「自分が何のために絵を描いていたのかわからない」などといったことになりかねない。

こうした現象は「アンダーマイニング効果」と言われる。「嬉しい」や「楽しい」などの精神的な充足を目的としていたにもかかわらず、「評価」「名誉」「地位」「金銭」などの外部的な報酬を受け取り続けることで、その行為の目的がいつの間にかすりかわってしまうのである。

前者の精神的充足を目的とする動機が「内発的モチベーション」、後者の物質的報酬を目的とする動機が「外発的モチベーション」と呼ばれ、前者のほうが良い結果を生みやすいと言われている。

「初心忘るるべからず」というが本当にその通りで、何かに打ち込む喜び、楽しさを忘れないことが「継続」する上で最も重要なことではないかと思う。